もはや最先端の癒しになっている?緑が美しい苔玉を作ってみよう

習いごとや趣味で人気の一つに、やはり花を中心に植物を育てたり飾ったりする講座があります。生け花はもちろんのこと、今はドライフラワーだけでなくプリザーブドフラワーも人気ですし、寄せ植えやガーデニングもあります。ちょっと余裕がある方には、盆栽もいいでしょう。

色とりどりの美しい花やわびさびにも繋がる樹木の他に、今、苔の人気が高まっています。特に苔玉はサイズ的にも取り組みやすく、可愛らしい癒しの一つとして話題になっています。

しかし、苔は苔玉だけではなく、苔テラリウム、苔盆栽、また寄せ植えの一面にも使われるなど、いろいろな形でみんなを楽しませてくれています。(苔庭はさすがに規模的に講座などでは、取り扱われることはほとんどないでしょう。)

苔は、植物の中では蘚苔類(せんたいるい)というグループに分類され、その中でも3つのグループ(蘚類(せんるい)・苔類(たいるい)・ツノゴケ類)に分けられるそうです。苔は、世界には約18,000種、日本で約1,700種自生し、その中で苔庭や苔玉など、よく目にするのが蘚類になるとのことです。

カルチャーセンターなどの講座や趣味として苔に取り組むのに人気なのは、やはりサイズ的にも苔玉でしょうか。苔など植物の用意は講師の方で用意してもらえ、作れば持ち帰ることもできるのは魅力の一つでしょう。

苔テラリウムは、ガラス容器の中で苔を育てます。2週間に1度、霧吹きで水分を与える程度ですみ、気軽です。見た目的には若い人に人気がありそうですが、もちろん若い人だけのものではありません。

苔でも盆栽という形になると少しハードルが高く感じられるものですが、講座などではサイズ的には通常ミニ盆栽になり、大きなものを作ることはまずないので、一般的な盆栽よりも手軽と言えるかもしれません。

いずれにしても、苔が持つ緑の美しさ、癒し効果に魅了されることは間違いないでしょう。植物ということで手入れなどが気になる方は、まず1回だけの講座や体験を得て、考えてもいいと思います。ずっと続けて行くうちにいろいろな苔を育てたいと考え始めるかもしれません。

「日本苔技術協会」という団体があります。苔の栽培技術を研究し、普及して苔の産業化を目指している、苔が好きな方々の団体です。ここでは、苔の研究だけではなく、会員向けの講座として「苔栽培技術基礎講座」や「苔玉インストラクター養成講座」も開催しています。

ただ、苔の取り扱いとして注意があります。(たぶん講座等でも話はあるでしょうが)
日本苔技術協会によると、自然の苔と栽培された苔はやはり全然違うのですが、苔玉を作る為に自然の苔をマット状にはがして採集すると、元に戻るまでには3~4年も時間がかかってしまうそうです。

はがした苔の方も苔玉に巻いても1年経たないうちに死んでしまうとのことです。また、初心者が自然の苔を採集すると、絶滅危惧種などの貴重な苔を知らないうちに取っている可能性もあります。

日本苔技術協会では会員が栽培し販売を行っている方も見えますし、他にも造園業者など専門家が通販等で販売も行っています。ですので、栽培された苔を使うようにし、自然を大切にする気持ちで接する方が長く苔とともに優しい時間を過ごせるのではないでしょうか。