読書もいいけど本を大切にする気持ちを養える!製本の習得は?

本と言うものは、文章やマンガの内容だけではできません。その原稿を印刷した後、製本して本と言う形にしなければいけません。本と言えば、一般的にはどうしても作家の書く文章や、画家やイラストレーターが書く絵に注目がいってしまうものです。

しかし、「本」を作る部分、製本についても講座があるので、今回はこちらをオススメします。

ただ、製本と言っても手で行うイメージはなく、「機械で本ができるのではないの?」と、ピンとこないかもしれません。しかし、手作り絵本の講座を考えてもわかるように、手作業で本と言う形にすることはできます。

製本の仕方を覚えれば、家にある古くなってしまった本を新しく蘇らせることも可能です。また、オリジナルの自分専用の手帳やノートを作ることもできます。

簡単に説明をすると、製本の種類として、上製本(ハードカバー)、並製本(ソフトカバー)、和綴じ製本とあり、例えば並製本でも綴じ方には、「平綴じ」「中綴じ」「無線綴じ」など様々な方法があります。なんとなく「言葉を聞いたことがある。」と言う方もいるでしょう。

講座では、いろいろな製本方法をピックアップして行っています。例えば、和綴じ(昔の本のように糸で本を縫ってある方法)を自分でやってみたり、文庫本をハードカバーに改装(作り直し)したりなど、講座によって変わってきます。

その為、内容で若干変わりますが、必要な道具も基本的にはカッターや定規など家にあるものでできます。新たに必要なものも、高額になるものはほとんどありません。講座によっては、キットの形でまとめて用意が必要とされることもあるかもしれませんが、余程ないでしょう。

回数も体験型で1回のみのものもありますし、例えば5回講座などいろいろあります。それこそ、いろいろな綴じ方を習う複数回の講座もあります。時期によっては子供向けの講座もあります。

製本の講座を企画するのは、カルチャーセンター以外に図書館が主催して講座を行うこともあります。また、製本会社や工房で活躍する技術者の方が、製本の魅力を伝える場として行うこともあります。

製本の魅力は、最初にも触れたのですが、やはり自分だけのオリジナルの本を作れるというところでしょう。本を作ると言うと、どうしても中身まで考えないといけないと思いがちですが、別に文章が書けなくてもイラストが描けなくても、先に例をあげたように自分だけの本や手帳を作ることができます。

それ以外にも、(講座内ではどこまでできるかは、その講座しだいですが)製本のやり方を覚えれば、写真をまとめて自分だけのオリジナルフォトアルバムを作ることもできますし、それこそ文章や絵を書くのが好きな人は、(最初から手作り絵本の講座を受けることも可能ですが)手作り絵本や作品をまとめた本を作ることもできます。

そもそも、製本という作業を知ることにより、より一層本を大切にする気持ちが芽生えることは間違いないでしょう。誰も持っていない世界に一つ、自分だけの本があるって素敵ですよね。