水彩画やデッサンもいいけど手軽にできるこれもいい!ボールペン画

習いごとの定番の一つ、美術系でまずあるのが、水彩画や油絵、デッサン教室でしょう。ちょっと難しいところでは、水墨画もあります。しかし、それ以外にもいろいろなタイプや方法の教室があります。

変わったところで、パステル画やゼンタングル(簡単なパターンを繰り返し描く)などもありますが、手軽に絵を描くことができるものに、ボールペン画があります。今回は、このボールペン画をオススメします。

ボールペン画とは、阿部繁弘氏が1962年に創案されて、愛知県を中心に少しずつですが広がり、ボールペン画協会もできました。他にもボールペン画協会の普及とは別に、個人で独自でボールペン画を描いて、その地位を確立した方も多く見えます。

今では、ボールペン画としてのアーティストやクリエイターとして活躍する人も増えてきました。とは言え、習いごとや趣味としては、まだまだ水彩画や油絵ほどには広がっていない分野と言えます。

ボールペン画は、油性ボールペンだけで描くモノクロの絵画になり、濃淡での表現は一見難しく感じますが、とても美しいものとなっています。道具もボールペン1本とスケッチブックから始められ、水彩画や油絵ほど材料費も掛からずにできます。

しかし、突き詰めればその絵の出来栄えは、他の絵画に劣らずとも負けない仕上がりになります。風景や人物、動物など、様々な絵が描けますし、幾何学模様の作品や自由な世界観をもった独自の作品を描く方もいます。

水彩画ほどではないとはいえ、昨今ではカラーボールペンの取り扱いも増え、カラフルで美しい色合いものや、シンプルなイラストという分野でも広がっています。本格的に習って美しいボールペン画を書きたい人や、コツを早く知りたい人は、教室で習うと他の人の作品を見ることもでき、刺激になるでしょう。

「わざわざ教室に通うのは・・・。」と言う方や、もっとシンプルなものやかわいいイラストが描きたいとう人には、簡単なイラストが描けるボールペン画の本も出版されているので、自分で簡単に始めることもできます。

水彩画や油絵でも風景や静物画など、絵画の対象や描き方によっていろいろ分かれるところですが、ボールペン画も細かく言えば、どんなものが描きたいのかで変わります。例えば、写真のように精密な絵も素敵ですし、可愛い一筆書きのようなイラストまで幅広く描けます。

(水彩画や油絵でもマイペースに自分で取り組んでいる人もいるでしょうが、)水彩画や油絵ほどに気張ったところがなく、我流でも問題なく取り組めるのが、ボールペン画のいいところでもあるかもしれません。

どちらにしても、(カラーの場合は色をある程度揃えないといけないですが)材料の面から見ても手軽に始められますし、追求していけばかなり奥が深いとも言えます。

絵やイラストを描くのが好きな人だけでなく、今まで絵を描いたことのなかった人もこれならば初めてみることができます。絵は苦手だと言う人でもボールペン画ならばチャレンジしやすいので、ここから取り組んでみるのもありではないでしょうか。