アニメ映画で出てきて人気!日本の工芸の組紐でアクセサリーを作る

組紐と聞いてまず何を思い浮かべるでしょうか。近年、大ヒットしたアニメ映画では、主人公の女子高生が組紐を行なっており、また、その組紐で髪の毛を縛っていたことで人気になりました。今はブレスレットやストラップなどアクセサリーとしても広がっています。

そもそも組紐とはなんぞや、と思う人もいるかもしれませんが、簡単に言えば、糸を編んで作った「ひも」です。細い絹や綿の糸を使っています。

組紐自体は、奈良時代に大陸から技術が伝来し(縄文時代で簡単な組織の組紐は確認されていますが)、主に武具、また茶道具に使われたようです。着物の帯締めなどに使われるようになったのは江戸時代(しかも末期)からになるのですが、現在は武具を持つことがないので、組紐は帯締めというイメージが強いかもしれません。

産業として栄え、有名なものに「京くみひも」(京都府)「伊賀くみひも」(三重県)があります。東京にも「江戸くみひも」があります。それぞれの地域では、くみひもに関する施設があり、また体験教室も開催されています。体験教室だと、旅の思い出の一つとしてブレスレットなどの小物を作ることができます。

伊賀くみひもの特徴は、その色合いの美しさでしょう。手で組み上げられる手組紐としてかなり有名です。京くみひもは、色遣いもですが、基本的なものだけでも約40種類以上あると言われている組み方が特徴と言えます。京くみひもも伊賀くみひもも、どちらも経済産業大臣指定の伝統工芸品となっています。

組紐をするには、カルチャーセンターでの講座で、まずは簡単なところから始めるのもいいですし、ブームの影響か、組紐を作っている会社や工房でも体験企画を多く開催しています。

また、きもの学院などでは組紐のコースを持っているところもあるので、こちらで習う方法もあります。いずれにしろ、どうしてもブームになった関係で、体験型が多いようです。

ブームの影響もあり、若い女性には、アクセサリー、特に一時は映画にあったのと同じようなストラップを作るのが人気になっていた組紐ですが、着物にあわせた帯締めなど和装に使える小物を作るのも楽しいでしょう。

もちろん、ペンダントやストラップなど、いろいろな小物を作るのも組紐の幅広さを知ることができて、おもしろいでしょう。

組紐の魅力は、伊賀くみひもでも説明したように、その色合いの美しさがあります。糸の組み合わせでいろいろなパターンが作れますし、自分で考えたオリジナルの組み合わせも可能です。

そして、最初こそ簡単に作れるストラップやブレスレットなどの小物が多いでしょうが、実際に作られた作品を見ると様々なものが作れます。

髪飾り一つとっても多様なデザインでできますし、小物もブローチからネックレス、イヤリングなどいろいろあります。人形なども作れます。また、袋物も巾着からがま口、手提げバック、名刺入れなどいろいろあります。男性用としてのネクタイもループタイや蝶ネクタイ、他にもタイピン、ベルトもあります。

そう考えると作りたいと思うものがたくさんあるのではないでしょうか。ブームは今、多少下火になったかもしれませんが、長く続けられる趣味の一つと言えます。