健康だけでなく美容にもいい!一歩進んだ料理の薬膳料理にチャレンジ

年齢を重ねると、体力の衰えや体調の崩れを感じることが増えてきます。最近は、平均寿命が延びてきていること、また本人の老いに対する意識もあるのか、60歳ぐらいを初老と考えているようですが、昔は初老と言うと40歳頃の人のことを指していました。

運動を続けていればさほど感じないかもしれませんが、特に何も行っていない人などは、実際にそのあたりから体力や体調の変化を感じるのではないでしょうか。しかし、医療費や周りへの負担も含めて、まだまだ健康でいたいと誰もが同じでしょう。

講座としては定番の一つであるとも言えますが、いつまででも健康でいたい人にオススメの講座や習いごととして、「薬膳」を学ぶのはどうでしょうか。これは、いつまででも綺麗でいたいという女性にもオススメです。

薬膳は、要は料理法の一つになるのですが、なんだか難しいイメージがあるかもしれません。そもそも薬膳とはどんな料理か、と分からない人もいるかもしれません。

一般的に料理は、昔から言われている赤(体をつくるもと)・黄(エネルギーのもと)・緑(体の調子を整える)の三色食品群や、農林水産省が推奨する栄養バランスガイド(主食、副菜、主菜~)からわかるように、栄養の摂取が大切だと言われています。

対して「薬膳」は(もちろん栄養の摂取は大切ですが)それらとは少し違って、中医学理論に基づいて考えられ、その人の体調や体質を考えて健康へ繋げていく料理ということになります。

その歴史は、3,000~4,000年ほどと言われています。長い年月続いていると言うことは、それだけ人にとって重要で、役に立っていると言えます。その分奥が深く、講師の方でもまだまだ勉強が足りないと言う方もいます。

そもそも「中医学」を聞き慣れない人もいるかもしれません。中国に昔から伝わる伝統医学になります。西洋医学にあたる病院で行われる治療とは違い、元々その人が持っている体調や体質を考慮して、体質改善や体が持っている回復力、治癒力を高める治療になります。それを食事で行うのが、薬膳と言う訳になります。

例えば、季節の野菜を食べることもこれに当てはまります。暑い夏は、体を冷やす野菜が多く採れます。冬は、体を温める根菜が多くあります。季節の野菜を食べることにより、その時期に合わせて体を健康に保つことになります。

実際には料理法も関係しており、同じ野菜でも生で食べるのと煮て食べるのでは、体に与える影響が変わることもあります。当然、必要に応じた方法、または適した方法で食材を料理します。

「医食同源」(医療も食事も健康を保つためには必要で、元は同じ)と言う言葉がありますが、薬膳はこれを実践した料理になります。一つ言えるのは、ここでは説明しきれないほどの深遠な料理であることには間違いありません。

薬膳は、カルチャーセンターの講座だけでなく、専門の講師が自身で教室を開く形で広めている場合も多いです。奥が深いものなので、講師自身が開いている教室で掘り下げた勉強をするのも楽しいものですし、そこまでは無理だと思う場合は、まずは簡単に受けられる教室から始める方法もあります。

毎日食べる食材には、薬としての役割を持つ性質を持っていたりします。本来、食べ物には健康を維持したり、病気を予防する力があるのです。そして、薬膳は体にいいだけでなく、言葉の印象よりも美味しいものでもあるので、自身の健康の為にもチャレンジしてみる価値のある講座です。