これもスポーツ?運動が苦手な人でもできる吹矢は意外と楽しい!

生涯学習や習いごとの一つとして多いのが、スポーツの分野でしょう。それこそヨガやダンスは女性向けのダイエットに絡んだスポーツとして、健康を目的としたスポーツでは、スイミングスクールやスポーツジムも広く普及しています。

今回は、そんなよく耳にするスポーツとは少し違ったところで、「吹矢」を紹介します。吹矢と聞くと「スポーツなの?」と疑問に思う人も多いでしょう。「聞いたことないわ。」と言う人もいるかもしれません。

吹矢は、筒に入れた矢を、息を吹いて5~10m先の円形の的に当てて、得点を争うゲームになります。当然、的の中心部分の方が高い得点になっており、年齢、性別問わず誰でもできます。特に体力を必要としているわけではないので、激しい運動が苦手な人でも手軽に取り組めます。

腹式呼吸をベースにしている為、血行促進、細胞の活性化、また内臓器官に良いとされる他、集中力や精神力が身に付くとされています。ゲーム感覚で楽しく健康を保てるスポーツです。当然、スポーツということで、基本動作があります。もちろん、競技として相手もいるので礼儀も大切にします。

実際に始めるにあたり、きちんとした道具をそろえようと思うと、最初に20,000円~30,000円ほど掛かります。金額を聞くとハードルが高く感じられるかもしれませんが、講座に受講する場合、レンタルもあるのであまり心配はないでしょう。

まずはレンタルでやってみて、続ける場合に購入などの方法を検討してもいいのではないでしょうか。

「スポーツ吹矢」は、健康を目的とした新しいスポーツとして、「一般社団法人 日本スポーツウエルネス吹矢協会」という団体組織があります。(「ウエルネス」とは、健康を意味した言葉になります。)

新しいと言っても設立1998年とすでに20年にもなり、以前は「一般社団法人 スポーツ吹矢協会」だったのが、2019年4月に今の名称に変わりました。

都道府県ごとに支部があり、全国広く普及されていて、会員数も64,000人(2019年5月現在)ほどいます。そう見ると、意外に多く感じる人もいるでしょう。協会では、段級位認定があり、距離や得点によって5級から7段まであります。

NHKのカルチャー講座をはじめ、各地にある文化講座等の吹矢の講座では、(一社)日本スポーツウエルネス吹矢協会の方が講師になっています。

他にも、「一般社団法人 日本吹矢レクリエーション協会」という団体もあります。こちらは、同じ吹矢でも的のバリエーションがあり、名前の通りレクリエーションの色が強い、高齢者向けと考えればいいでしょうか。ゲーム的な感覚を強く求めるのならば、こちらの方が面白いと感じるかもしれません。

どの吹矢がいいのかは、住んでいる地域にもよるかもしれませんが、どちらも地域によって偏りはあるものの全国に教室やカルチャーセンター等あります。

あまり聞き慣れない為、最初の一歩が踏み出しにくいと感じる人もいるかもしれませんが、吹矢の魅力としてまず挙げられるのは、先にも説明したように、運動が苦手でも参加できるところでしょう。

また、得点で競うのですが、体力がなくても集中力によっては高得点も望め、ゲーム感覚を楽しむことができる面もあげられます。そして、協会に加入すれば、段位をとることもでき、目標を持って取り組むこともできます。

ちなみにダイエット目的のスポーツではないので、その効果を期待するものでも保証するものでもないのですが、腹式呼吸によりカロリー消費はされるので、お腹周りが締まったなど、多少なりとも効果が出る人もいるようです。